レファレンスツールの紹介

◆山梨県に関する事項を調査するときによく使う資料をご紹介します。

辞典類の出版は少ないので、調査の時は様々な資料を組み合わせて調査します。

 

『山梨県史』(全31冊)

 山梨県の歴史文化について調べる時、調査する本です。通史編(6冊)だけでなく、資料編の解説や、文化財編、民俗編にも様々な情報が収録されています。

 

市町村誌

平成の大合併前の各市町村の歴史、文化、自然など、市町村の固有の情報を調査する時、最初に調査する本です。各市町村誌ごとに特色があり、横断的な調査はできる場合とできない場合があります。

 

建造物の修理報告書

各自治体は貴重な建造物が修理または解体される場合に「調査報告書」や「修理報告書」を作る場合があります。各建造物の構造的な解説だけでなく、建造物やそれにまつわる歴史や文化などの情報も含まれています。

例:『重要文化財旧睦沢学校校舎<甲府市藤村記念館>移築保存修理工事報告書』 

:『旧山梨県立図書館(山梨県庁第一南別館)記録保存調査報告書』

 

百科事典

:『山梨百科事典』(山梨日日新聞 1986)

発行が少し古いですが、山梨県内の事項を網羅的に解説している辞典は他になく、民俗、人物、歴史に関する事項を調べるときによく使用します。

 

地名辞典

:『角川日本地名大辞典 19 山梨』(角川書店 1984)

:『日本歴史地名大系 19 山梨県の地名』(平凡社 1995)

 山梨県内の土地について調べる時、最初に調べる辞典です。発行が古いため最新の動向ではく、平安時代からの村や町の歴史的な動向や、山野についての基本情報が調べられます。また、市町村の字名、地名のいわれなど調べることができます。

 

武田信玄

  :『武田信玄のすべて』(新人物往来社 2008)

  武田氏研究の第一線で活躍している研究者らが、その研究成果を武田一族、家臣団、系譜など、事項別に執筆しています。『武田信虎のすべて』『武田勝頼のすべて』とあわせて調査することが多いです。